P.K.G. MAGAZINE | パッケージを考える

NEWS

Meiji カカフルシリーズ

「チョコレートは明治」の本気の挑戦!カカオというフルーツの新しい愉しみ方』と題し、株式会社明治がクラウドファンディングにて数量限定発売したプロジェクト、カカフルシリーズ

カカオをフルーツとして活かした新商品として開発され、タブレット、ドリンク、ソルベの3タイプで展開された本商品のパッケージデザインをP.K.G.Tokyoが担当いたしました。

ターゲットである健康や美容を意識した若い女性に向けて「カカオを新しい形で取り入れる体験」を届けるため、可愛らしく楽しい雰囲気の世界観という方針のもとパッケージデザインを制作しています。

 

カカオフラバノールタブレット、12枚入り/1箱。個包装された一口サイズのタブレット。今までのチョコレートとは違った新しいカカオ体験を提案したいと考え、敢えて「チョコレート」ではなく「タブレット」と名付けているそうです。

 

様々な色のカカオから抽出されるフラバノールが体を巡るイメージを、グラデーションのカカオポットイラストで表現し、商品タイトルの文字は高揚感を与えるような手書き文字を使用しました。

ブランドカラーのピンク色は甘酸っぱいフラバノール由来であることと、食べることで血の巡りが良くなり陶酔したような心地になることにちなみ、頬が赤くなるイメージも表現しています。

 

カカオフラバノールドリンク、125ml/1本。ストローで吸って飲めるパックタイプ。砂糖、香料、着色料不使用でカカオ果汁を贅沢に使用しているため、今までに体験したことのない不思議な味わい。

 

商品名の末尾がそれぞれ「タブレット」「ドリンク」「ソルベ」と異なりますが、それ以外は共通のピンク背景にカカオポットのイラストで統一しています。

「カカオなのにフルーティ」という驚きをポイントに、食品ではあまり見ない世界観だけれど、やっぱりどこか「美味しそう」「試してみたい」という部分を残すことを大切にしました。

 

カカオフラバノールソルベ、80ml/1個。脂肪をほとんど含まないため、口どけの瞬間にフルーティーな果汁感が香る。

 

 

クラウドファンディングは予想を超える反響により、サポーター1306人、目標金額の1104%に及ぶ大成功を収めました。

スタッフ内でリターン品を実食しましたが、どの商品もチョコレートの苦いイメージを全く感じさせないフルーティーな味わいで驚きました。個人的にしっかりとした酸味が効いていたソルベが印象的で、家でのリラックスタイムにぴったりな商品だと感じます。

 

 

持ち歩くのに適したタブレットやデスクワークのお供になるドリンク、家での気分転換にぴったりなソルベなど、日常生活に取り入れやすい商品形態も魅力的だと思います。

 

 

クラウドファンディングの募集は終了していますが、開発者の熱い想いがこもった商品紹介や、サポーターの方々の熱のこもった応援コメントなどがアーカイブされているmakuakeのホームページを是非ご覧ください。

makuake カカフルシリーズウェブサイト
https://www.makuake.com/project/cacafulwell/

 

meiji カカフルシリーズ

内容量
カカオってフルーツ!?カカオの新しいカタチ。赤くて甘酸っぱいカカオフラバノールドリンク  12本 (125ml/1本)
カカオってフルーツ!?カカオの新しいカタチ。赤くて甘酸っぱいカカオフラバノールソルベ   6個 (80ml/1個)
カカオってフルーツ!?カカオの新しいカタチ。赤くて甘酸っぱいカカオフラバノールタブレット  1箱 (12枚入り/1箱)

参考小売価格:カカフル・カカウェル4点セット 11,200円(税込)
配達日・地域:2023年5月末・全国(クラウドファンディングサイトMakuake)

 

P.K.G.Tokyo 稲田拓真

NEWS

meiji アグロフォレストリーミルクチョコレート

株式会社明治より、2020年10月6日から全国発売された「meiji アグロフォレストリーミルクチョコレート」。
こちらのパッケージデザインを担当いたしました。

「アグロフォレストリー」という言葉はなかなか聞き慣れないかもしれません。
これは「Agriculture|アグリカルチャー(=農業)」と「Forestry|フォレストリー(=林業)」という二つの単語から成り立つ造語で、その名の通り農業と林業、二つの特性を持っている農法を意味しています。
この特徴から「森をつくる農業」とも呼ばれます。

森林伐採後の荒れた土地を整地し、自然の生態系にならい高木、低木、果樹、樹木を複数種類組み合わせて植樹。
多様な植物を共生させることによって、連作障害を回避し自然へのダメージを軽減。
持続的に長期間の土壌利用が可能となることに加え、高木は日陰を作りカカオの育成を助け、コショウなど他の作物は農場の収入へ繋がります。
自然にとっても人々にとっても良い農法なのです。

木々たちは5年、10年、20年と時間が経つごとに自然の森のような生態系を築いていきます。
パッケージではこの森の成長のストーリーを表現しました。
4種類のパッケージを横につなげることで、さらに森のできていく様子を楽しむことができます。

アグロフォレストリー農法で作られたブラジルトメアスー産のカカオを使用した、アグロフォレストリーミルクチョコレート。
味わいはフルーティーな甘みの中にコクがあります。ミルクチョコレート好きな方に特におすすめしたい商品です。

公式ウェブサイトにて、実際のトメアスーの森の様子がムービーで紹介されています。
こちらもぜひご覧ください。

公式ウェブサイト
https://www.meiji.co.jp/products/brand/agroforestry/

ムービー
https://www.youtube.com/watch?v=RMJeplh0DSo

meiji アグロフォレストリーミルクチョコレート
内容量:45g
参考小売価格:168円(税別)
発売日・地域:2020年10月6日・全国

P.K.G.Tokyo 佐藤光

COLUMN

バレンタイン商戦に行ってきました。

2018.03.06

2018年、今年の冬は東京でも雪が積もり、あまりの寒さにまだかまだかと遠い春を待つばかり。
そんなお天気とは裏腹に、一段と熱く燃え上がっているのはバレンタイン商戦。恋人に、友人に、会社に、自分へのご褒美に、用途はみなさまざまでしょう。ところで、みなさんどうやってそのチョコレート選んでます?味?お値段?かわいい見た目に一目惚れ、なんていうのもありますね。
今回はパッケージデザインの会社らしく、素敵なパッケージのチョコを求めて、大手百貨店のバレンタインフェアを巡ってみました。銀座三越、松屋銀座、大丸東京店をハシゴです。

■ドゥバイヨル
ベルギーのチョコレート。ヨーロッパチックで乙女心くすぐる見た目にイチコロでした。インスタ映えとはかくやといった感じ。私が買ったのは、マチュラン シトロネット(1,080円)。砂糖漬けにしたレモンピールにチョココーティングがされていて、爽やかな柑橘の香りが良い。自分用としてでも、お友達にあげても喜ばれそう。


■カカオ・サンパカ
スペインのチョコレート。チョコそのものの造形が美しく、それを収まり良く見せるシンプルかつ上品な箱です。シックで大人向けなデザインなので、男性へのプレゼントとしても良いかも。こういう貼り箱って結構お値段するんですって。ビターで大人な味わいでした。


■ピエール・マルコリーニ
ベルギーチョコの王道。発色がどれも綺麗で、とても目を惹きました。缶なんて、食べ終わったあとに小物入れにするのにちょうど良いサイズ感と可愛さじゃありません?パッケージに描かれたタツノオトシゴは、ベルギーで古くから愛と幸せの象徴なんだそうです。味は言わずもがな。


■コンパーテス
ニューヨークのチョコレート。花や猫といった可愛いモチーフが多い中、ポップなスカル推しが異彩を放っていました。中でも危険そうな、1つだけDANGER(激辛味)入りのロシアンスカル(1,296円)を購入。蓋を開けてもポップで可愛いので、仲間内で配るならうってつけかも。社内にいた5人でロシアンチョコレートをやったところ、激辛があまり激辛ではなかったようなので、来年はもっと辛さ増量して大丈夫ですよコンパーテスさん!ちなみに私はラズベリーでしたが、甘酸っぱいソースが口に広がって大変美味しかったので、お味は保証します。


バレンタイン商戦は各社が毎年力を入れているので、ちょっとした博覧会のようでした。
来年以降もパッケージからじっくり見て選んでみるのも楽しいかもしれません。

P.K.G.Tokyo:横田 藍

REPORT

〈GIANDINO〉エキュート品川サウスに期間限定出店!

2018.03.06

ジャンドゥーヤ専門店〈GIANDINO〉が、品川駅構内のエキュート品川サウスに期間限定出店しているということで、早速伺ってきました!

時刻は平日14時すぎ。たくさんの新幹線利用客で賑わっていました。

私も新商品のナッティーショコラプリン(3個入:1,458円)と、ナッティーショコラフロマージュ(1本:1,944円)を購入。外箱も可愛いんです。

こちらはナッティーショコラプリン。赤いストライプがキュートです。

とっても濃厚でクリーミーなプリンで、既存のクッキー・ブラウニーと同様にナッツの芳しい香りが鼻を抜けておいしいです。

フロマージュは名前の通り濃厚なクリームチーズとナッツの効いたチョコレートが重なっていて、層ごとに違う食感が楽しめました。

身近な人へのちょっと気取ったお土産としていかがでしょうか。

【店舗情報】

エキュート品川 サウス イベントスペースB

出店期間:2/5(月)~2/18(日)

営業時間:8:00 ~22:00(日・祝 8:00 ~21:00)

 

P.K.G.Tokyo:横田 藍

INTERVIEW

東京土産ブランドをつくりたい。「GIANDINO」後編

2018.01.27

株式会社エーデルワイスが新たに立ち上げた
東京土産ブランド『GIANDINO』。
そのパッケージデザインを手がけたP.K.G.Tokyoが
パッケージデザインの開発経緯についてクライアントと語り合う。

GIANDINO 【前編】はこちら >

株式会社エーデルワイス
執行役員 商品本部 副本部長
地引 浩司氏

株式会社エーデルワイス
営業本部 新規開発室 課長
後藤 久輝氏

P.K.G.Tokyo
天野 和俊
柚山 哲平
中澤 亜衣

インタビュアー
神野 芳郎

デザインのキーワードはストライプだった

−ネーミングも決まって、いよいよデザインですね。

柚山:その頃には、商品自体もフィニッシュに近い状態で、クッキーの形に似た帽子をイメージに取り込んだ案や、キャラクター性を持たせるために、小鳥をモチーフにして、その小鳥がジャンドゥーヤの素材であるヘーゼルナッツを運んできているイメージの案もありました。

あのお土産物の激戦区の中で、どうやってパッケージとしてアピールするのか、私たちにとっても大きな課題でした。その一つのアイデアとしてキーワードになったのがストライプ。実際にパッケージを立体化して、いろんな案と並べてみたとき、「これだけ太い赤白のパッケージって目立つね」という話になり、それを品良く仕上げていこうと思いました。

中澤:デザインの段階から後藤さんも加わってくださいましたね。

天野:後藤さんは、売り場のことを本当に知っていらっしゃるので、どうやったら売れるかを常々考えていましたよね。

柚山:後藤さんに入っていただいたおかげで、ある意味リアルな声がパッケージに反映されたと思っています。デザインが派手すぎるのかどうか、その議論はよくしましたね。
まだまだ『GIANDINO』は、売り場の声をピックアップして、良い所を残しながら変えていく必要もあると思うんですよね。
それはもしかしたら、パッケージだけの話じゃなくて、味だったりもするかもしれないですが。

後藤:今のデザインでさえ私には派手すぎて「恥ずかしい」とか言いましたもんね…。

柚山:「ターゲットとなるサラリーマンがこの箱を持って恥ずかしいと感じるかどうか」、そこは、いろいろと議論した点ですね。

後藤:派手さというか、スーツを着てビジネスバッグを持ったお客様がどう感じるか。ずっとイメージをしています。

柚山:箱の大きさも議論になったんですよ。大きすぎると荷物になるじゃないですか。お土産という手前、やっぱりあんまり大きい荷物をお客さんに運ばせたくないのもあって、どのサイズがベストなんだろうって。
技術的にクッキーがつぶれないように個包装してセットにすると、このサイズになります。その大きさを目立つ面積が広くなったとポジティブに捉えて、楽しいものを買って帰ってきたという気分を感じてもらえるようにデザインしました。

天野:いただいてみませんか?

インタビュアー:わぁ!うれしいです!

後藤:『ナッティーショコラクッキー』がメインなので、こちらからぜひ。
インタビュアー:個包装もオシャレですね。程よい品を感じます。

柚山:実はエーデルワイスの深田さんのご意見が、大きなウエートを占めていて。今回の企画のリーダーである上に、デザインの細部にいたっても女性らしい繊細さを視点に意見してくださったので、本当にいいコラボレーションができたと思っています。

インタビュアー:ちょっと贈りものにできそうな感じがうれしいと思います。

天野:実は我が家で話していたんですが、冷蔵庫で冷やして食べたらおいしかった。口の中に入れると溶けておいしかったそうです。もしかしたら、そういう食べ方をお勧めするのもありなのかも。

後藤:本当ですね。それは実際にちょっと売り場でしましたね。販売当初は、本当に暑かったんで。

インタビュアー:お子さまが食べても、大人が食べてもちょうどいい。

後藤:そうですね。

インタビュアー:イタリアにはアベリティーボっていう、ちょっと食事の前に軽く一杯って食文化があるから、チョコレートでお酒を楽しんでもよさそう。

検証された最適なストライプ

−デザインの最終提案は、どれぐらいの数まで絞れたんですか?

柚山:最初は5案か6案ぐらいから、ストライプというところに絞られて。その後はどういうストライプが良いか検討しました。いろいろな表現のバリエーションを経て1案に絞られていきました。

その頃『ナッティーショコラクッキー』だけでなく、もう1タイプあった方がいいよねという話があって、『ナッティーブラウニー』には、どんな表現が良いか検討を始めました。

−特徴的な太さと、うまく調和が取れたストライプだと思います。このストライプの太さというのは、ずいぶん差があったんでしょうか?

柚山:かなりの数の検証を繰り返して、この大きさに決めました。箱の大きさは3タイプあるんですが、実はその大きさに関わらず、個包装など全て同じストライプの幅になっているんです。それは棚に積んだときに、統一感と一体感をつくりだすためです。なので、太すぎてもいけないし、細すぎてもいけない。その視点で適切なストライプの太さを探しましたね。青いストライプの案やもっと細かいストライプの案もあったんですが、最終的にはこの紅白に落ち着きました。

天野:どの大きさの箱が一番売れますか?

後藤:やっぱり小さい箱が売れますね。お土産と自分用でしょう。

柚山:地引さんたちは、何を決め手にこのデザインを選ばれたんですか?

地引:普段百貨店で販売しているギフトって、売場で平積みして置いておくことがないんですよね。ショーケースに蓋の開いた状態で斜めになって、イメージを作って、選んでいただくというのが基本なんです。

百貨店のようにテナントとして目立たせるのではなく、土産売場で箱がパッと積まれたときに、どれだけ視認性として目立てるかを一番のポイントだと思っていましたから、いろんなご提案いただいたデザインの箱を重ねて、横から見てみたらどれが一番目立つだろうって考えたりしました。だから、このストライプに決まってからも、側面のストライプ柄もいろいろ検証しましたよね。

柚山:デザイン的な観点でいえば、ストライプの量というのを気にしていて。これは店舗を開発するときにも、どこまでストライプというものを表に出していくのかというのは、常に天野と僕との中でも議論の対象にはなっていたんですよ。あんまりストライプというのを強く出しすぎると、下品とまでは言わないんですが、やっぱりちょっとキャラクターが変わってきてしまうというのがあって。上品な使い方というのはどのラインなのか、目立たなきゃいけないんだけれども、あまり派手すぎず。それでもやっぱり控えめにならないようにという量は、デザインサイドではかなり検証していた部分かなと思います。

天野:皆さん、第一印象はストライプが良かったんですよね。

中澤:営業さんというのは、やっぱり違うなあと思いながらも、結果的にエーデルワイスの皆さんがストライプが良いと言っていたのが、すごく印象的だったんです。見栄えが、すごく鮮やかに見えたんでしょうね。

地引:実は好みだけでいったら、「これ、格好いいな」というような別案があったんですよ。

地引:海外の免税店で売っていてもおかしくないようなデザインの。

柚山:ありましたね。

後藤:「でも、これが積み上げられていて、はたして本当に売れるんだろうか」と考えたときに、最終的な選択肢としてストライプになったんだと思います。

柚山:このストライプが今後どういうふうに使われていくのか。認知度が上がっていくと同時に抑えていくのか、逆にもっと積極的に使っていくのかは、今後次第ですね。いずれにしてもポジティブに変化をしていくことになるとは思いますが。

柚山:ちゃんと「おしゃれだな」と思える範囲での派手さが大切ですね。私もそうですが日本のビジネスマンは、みんな黒やグレー、紺色のスーツだったりと無難な選択をする方が多い。だからお土産を買うときぐらいは「楽し気なものを選ぼう」という意識になるデザインを目指しました。

インタビュアー:パッケージデザインの赤色の選び方が絶妙だと思います。

柚山:やはり、おいしそう、たのしく見える、月並みですがそんなことを考えると赤に行き着く。ところが意外と東京土産のジャンルで赤を使っているものがほとんどなかったんですよ。赤のような強い色を使うってチャレンジな面もあるので、他社があまり挑戦したがらなかったのかもしれませんね。

心が動くロゴデザイン

−GIANDINOのロゴデザインは?

天野:深田さんからいただいたイメージボードの世界観と、ナッツのコロンとした感じが、ちょうど合うんじゃないかと思って書体を選びました。

柚山:ちょっとレトロなんだけど古臭く感じなかったり、イタリアらしくて可愛げがあったりというような、書体や写真をたくさん集めてくれたイメージボードでした。そのイメージに沿った書体を天野とセレクトして、最終的には私がパッケージに落とし込み、ブラッシュアップするというプロセスでしたね。クライアントサイドから受け取ったバトンを持って、私たちのほうでゴールしているという感じですかね。

天野:やっぱり深田さんの強い思いが出ている。最初から最後まで、深田さんのペースに、我々が乗っているような感じではありましたね。

柚山:パッケージ用紙のクラフトっぽさを推していただいたのも深田さんでした。『ナッティーブラウニー』も、クラフトを積極的に使っているんですけど、カジュアルさをうまく表現できていると思います。

天野:ショッパーとかはどうですか?

後藤:紙袋は「おっ」っていう反応が男性からありました。

天野:今回あえてストライプにはしませんでした。

柚山:私のまわりでも紙袋の評価は高いですね。『ナッティーブラウニー』のようにストライプではない商品が増えたことによって、ブランドに奥行きが出たのではないでしょうか。

インタビュアー:おみやげでこのクオリティーに出会えるのは、うれしいと思いますね。

後藤:男性はブラウニー、女性はクッキーを選ぶ傾向。

インタビュアー:お菓子の流行は?

地引:お菓子業界的には、半生系より、クッキー系だよね。

中澤:半生の時代は終わりつつあるのですね。

P.K.G.Tokyoとのパートナーシップ

−『GIANDINO』が始まって、社内の反応はどうですか?

地引:正直いろんな意見があります。ただ、他社でやっているものと同じことをしても、出てくる答えって、期待以上のものにはならないんじゃないかという思いが強かったんですね。

『GIANDINO』をきっかけに、いろんな見方をしてくれる社内の人が増えているんで、それは良かったなと思います。

天野:もしかしたらいい意味で、御社のブランド戦略に変化を与えるかもしれないですね。

柚山:株式会社ジャンディーノとして、独立したもう一つの顔を持つということは、今後良い面も出て来るでしょうね。今までのエーデルワイスブランドに新しい切り口が加わったと、社員の皆さんが思っていただけると、この商品としても生まれた価値があったのかなという気がします。

−発売されて、まだ本当に間もないんですよね?

後藤:まだ40日(取材時)ですね。売場の販売員の方やお客さんからの反応もありますので、これからが楽しみですね。

柚山:「できました、ここで終わりです」なんていうことは絶対にないので、いい意味で変化していかなきゃいけない。チャンネルを合わすみたいに、自分たちの思惑と違ったベクトルをちょっとずつ合わせていくプロセスは、当然発生していくだろうなという気はします。

インタビュアー:そうですね。また、売場は違えどデパートでも、「エーデルワイスのこのパッケージが」みたいなお声も聞こえるようになってくるとうれしいですね。今後の展望についてお聞かせください。

地引:3年後にはそれなりの売上げを目指しています。

天野:そのためには何が必要か。私たちに何ができるか。次のアクションを起こさないといけませんね。

地引:やっぱりその辺は、来期からアクションを起こさないといけないですよね。もしかしたら高価格帯が必要なのかもしれませんしね。手土産というよりも、贈答品価格として3,000円、5,000円価格ですね。

柚山:企画段階から入って、いろいろチャレンジしてみたいですね。今後もし新商品を開発するタイミングがあれば、もっと本能的に買いたくなるような、商品自体の見た目を開発できたら面白いなと思います。それを踏まえた上で、パッケージ開発というタイミングがあれば面白いですね。

インタビュアー:あと売場の確保という面では、大変だったりはするんですか? 新商品を、お土産の所に置くというのは。

後藤:もう激戦で、すごく大変ですね。1つの場所に本当に10社ぐらいが競合するんで、そう簡単には取れないですよね。味がおいしいかはもちろん、パッケージも含めた見た目が本当に大事ですよね。

天野:売り場は羽田空港から始まって、先日は東京駅の京葉ストリート、東京スカイツリーのソラマチ、品川と続きます。

天野:エーデルワイスさんにお声かけいただいて、デザインの手前から一緒に取り組ませていただいた。本当にいいプロジェクトでした。

地引:まだ生まれたてで今後は、出店の仕方だったり、常設店だったり、微妙に方向性が変わってくることもあると思う。もしかしたら大人っぽくなるかもしれないし、逆もあるかもしれない。売上、お客様の声、出店している運営管理側の方のご意見だったりを、どう進化させられるか。もう立ち上げたからにはがんばらないと。

天野:東京土産からはじまっているが、ジャンドゥーヤというカテゴリーを広げていくということもあるかもしれない。生まれてしまったものが育っていくように、ぼくらがサポートできればうれしいです。

−ありがとうございました。

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