世界の売り場の「少し気になるデザイン」。
人々の生活に根付いている、スーパーやドラッグストアは
多くの商品やデザインに触れる場所ではないでしょうか。
何気なく、日々手に取るもの。
手元に置いて、眺めたくなるもの。
誰かにプレゼントしたくなるもの。
作り手は商品にどのような洋服を着せ、どのようなイメージで見せるのか。
世界各国、様々な表現に溢れています。
今回は「ベトナム」ハノイにあるロッテマートから、
気になる商品をピックアップし、ご紹介したいと思います。
Kokola majorico /チョコレート菓子/ 250g/59000vnd(約360円)
インドネシアのメーカーの商品。
特徴的なドリンクのような容器は手にとるとずっしりとしており、
ボリュームあるサイズ感です。
商品ラインナップはチョコレート、チョコバナナ、抹茶フレーバーなどがあり、
どれも非常に鮮やかなカラーのパッケージで店頭でも目を惹きます。
G7/インスタントコーヒー/15袋入/60000vnd(約390円)
ベトナムはコーヒーの生産世界第二位。
独特な赤と黒の配色は、ベトナムの人にとって「健康」や「先進的」を感じさせるカラーだそうです。
ヘリコプターから降りてくるビジネスマンの男女の写真の入ったパッケージを
お土産にもらったことがある方もいるのではないでしょうか。
MR.VIET/チョコレート/60g/95000vnd(約580円)
ベトナムの農家のおじさんの姿を想起させるユニークなパッケージ。
ベトナムの地元農家を世界と結びつけることを目標に製品を展開しており、
産地にもこだわっているブランドです。
チョコレートだけではなく、ドライフルーツや珈琲、お茶などもラインナップは様々です。こちらでも「赤」と「黒」のカラーが使用されています。
Hủ Tiếu Nam Vang /インスタント麺/60g/5900vnd(約36円)
カラフルでインパクトのあるインスタント麺のパッケージの中でも
ひときわ目を引く、白で落ち着いた色合いのパッケージは
ロッテマートのプライベートブランド「choice L」のインスタント麺です。
全体を手書きでまとめており、どこか優しい印象を感じさせます。
日本ではあまり食品に使われない配色や表現もユニークです。
環境や風土が違えば、作り出されるデザインも大きく異なりますが、
その表現は非常にユニークで魅力的に感じました。
他国のパッケージを通して、日本の商品開発やデザインについての見え方も変わってくると思いました。引き続き、様々な国のパッケージを調査していきます。
参考資料 : アジア諸国でのカラー・イメージの共通性と差異/日本カラーデザイン研究所
P .K .G .Tokyo 大西あゆみ