P.K.G. MAGAZINE | パッケージを考える

NEWS

2023 パッケージデザイン大賞 入選のお知らせ

2022.11.28

パッケージデザイン大賞2023の結果が発表されました。
詳しくは下記リンクをご覧ください。
▼2023パッケージデザイン大賞 受賞作品
https://www.jpda.or.jp/award/4663.html

前回2021年からサステナブルを意識した作品が多数受賞しています。
ラベルレスをはじめとした環境配慮型の作品は消費者目線でも、美しく新しいなと感じるものばかりです。
時代に先駆けた考え方が色濃く反映された商品は、
見た目だけでなく、背景にあるストーリーや流通の仕組みまで含めて魅力的です。

今回、弊社は以下の作品が入選しています。

スマートスパイス 食品部門 入選

きざみ山わさび 食品部門 入選

LOG FOOD OVER GROUND 食品部門 入選

まぜるだけのスパゲッティソース ご当地の味 食品部門 入選

チーズアラカルト 食品部門 入選

CLEVER 食品部門 入選

アグロフォレストリーミルクチョコレート 菓子部門 入選

ガーナマリアージュ 菓子部門 入選

ブラックウルフ ボディ&ヘルスケア部門 入選

.Me(ドットミー) ボディ&ヘルスケア部門 入選

LOG-GIN アルコール飲料部門 入選

弊社入選作品数は11点です。
日頃よりお世話になっている周囲の皆様のお力添えがあり、このような結果を頂くことができました。心より感謝申し上げます。
デザインの評価基準はコンペティションで入賞することだけではありませんが、ひとつの結果として光栄に思います。
今後もブランドパートナーとして、たくさんの方々のもとに届くデザインを制作して参ります。

COLUMN

「海外っぽさ」を求めて

ゴールデンウィーク、みなさんはどのようにお過ごしでしたか?
大型連休になると旅行に行きたくなるものですが、緊急事態宣言下ではそれも叶いません。
そこで、今回は身近にあるもので「なんとなく海外に行った気になろう」ということで、「海外っぽさ」を感じられるパッケージをご紹介いたします。
手っ取り早く「海外っぽい」を見つけるために向かったのはカルディコーヒーファーム。
スーパーでは見ないような輸入品や可愛らしいパッケージに出会えます。
記事のトップ画像は欲望のままに購入した商品たちです…。

まずはこちら。
韓国のお酒「マッコリ」の缶パッケージ。
原産国は大韓民国とありますが、裏面の表示が日本語なのでこちらは日本でデザインされていると推測します。
缶体がマットなホワイト。マッコリらしさを感じます。シュリンクフィルムを使用しているため、ここまで強いマット表現が可能なのでしょうか。
全体的なグラフィックがシンプルでこれも韓国っぽさがあります。お酒が飲めないけれど思わずパケ買いです。

お次はこちら。
フィリピン カラマンシードリンク。

カラマンシーは四季橘とも呼ばれる柑橘類の一種です。味はシークヮーサーに似ている気がします。酸味と甘味のバランスは甘味が強めです。
こちらのパッケージは文字表現が異国的で素敵ですが、個人的に面白いと感じたのはこちら。

ぺり…

下の部分、シールになっています。


元のデザインを崩さないように下のコピーを日本語に差し替えています。
大きなデザイン変更は缶自体を印刷し直すコストがかかりますが、シールを貼ることでこれを回避しつつ、元のデザインの良さを残しています。
ちなみにオリジナルの缶はカラマンシーの断面が見えています。

お次は ストレートアップルジュース。
こちらはアメリカ産。瓶の形がリンゴのようになっています。
シンプルな表現ながら美味しそうです。行ったことないけどアメリカの農村の懐かしさを感じます。

ココナッツミルクとレッドカレースープ。

両方とも紙パックタイプ。正面のデザインは似ていますが、ココナッツの方だけ裏面表示系が日本ですが、カレーはシールで貼ってあるため現地のデザインでしょうか。
赤唐辛子がガッツリのっていて辛くて美味しそうです。構成的には日本の食品パッケージとそう大きな違いはないかなと思いますが、模様の表現や書体、写真の色味に海外の雰囲気を感じます。

以前、展覧会で海外商品を日本のマーケット向けにリデザインしている会社の方からお話を伺いました。1つの商品でもそれぞれの国の親しみやすい表現に合わせ、受け入れやすくしているそうです。
普段の生活に馴染みのないものを取り入れるのはハードルが高いものですが、その国のポピュラーな表現に寄せることでこの障害を取り除きます。
カルディでも輸入品をそのままのデザインで販売しているもの、異国らしさを残しつつ日本向けにデザインしなおしているものなどが見受けられました。

普段の生活の中では安心を求めて慣れ親しんだものに手を伸ばしがちですが、たまには見慣れない商品を「これは何だろう?」と好奇心から買ってみるのも思いがけない出会いがあり楽しいです。
パッケージから感じる海外体験、おすすめです。

 

 

 

おまけパート

さて…、これらを実食…。
今回はもう一つ、フォーの即席麺も買ってきていました。
※即席麺のフォーには蒸し鶏はついていません。お好きな食材をプラスアルファがおすすめです。
今日のお昼はこのフォーにもう一品加え、「なんとなくエスニックランチ」を。近所のスーパーできゅうりが大変お買い得でした。これからの時期におすすめしたいきゅうりを使ったレシピです。

中華風 きゅうりと海老のオイスターソース炒め
※これは私の母が作ってくれたざっくりしたメニューを元に書き起こしたレシピです。
調味料の量はお好みでご調整くださいませ。

材料
・きゅうり・・・・・・2本
・生姜・・・・・・・・適量
・海老・・・・・・・・160グラム
冷凍のむき海老を流水解凍して使用しましたが、生の場合は背わたをとります。
・ごま油・・・・・・・適量
・砂糖・・・・・・・・小さじ1
・オイスターソース・・小さじ1
・めんつゆ・・・・・・小さじ2
・水溶き片栗粉・・・・適量

作り方
1) ピーラーできゅうりの表面を縦3本くらい剥きます。
2) 長さ5センチほどに切り、さらに短冊状に切ります。
3) きゅうりに塩を振ってしばらく置きます。その後キッチンペーパーなどで水切りをします。
4) 生姜を千切りにします。
5) フライパンに油をしき、中火で海老を炒めます。塩胡椒で下味をつけます。
6) 水切りしたきゅうりを加えてさらに炒めます。
7) 砂糖、めんつゆ、オイスターソースで味付けし、生姜を加えてざっと混ぜます。
8) 水溶き片栗粉を加え全体的にとろみをつけ、最後にごま油を少したらして風味付けして完成。

ベトナムのフォー、オリジナル和製中華、フィリピンのカラマンシージュース…。
最終的にどこの国のものなのかわからないランチプレートになりましたが、これはこれでOKということで…。

P.K.G.Tokyo
佐藤 光

NEWS

伊勢抹茶 / 伊勢茶 サンプリングパッケージ

昨年アゼルバイジャンにて製造販売開始された伊勢茶。
順調な滑り出しだったにも関わらずその後新型コロナウイルスが猛威を振るい、
海外向けのお茶需要が激減してしまいました。

そこで国内においても伊勢茶の魅力を伝えるべくHISの関連ホテルや店舗でサンプリングをすることとなり、P.K.G.Tokyoは昨年に引き続きパッケージデザインを担当しました。

ブランドロゴ、基本的なトーン&マナーは海外販売のデザインと統一しつつ、
外袋はオリジナルの紙袋を作成しホテル土産らしさのエッセンスを加えました。
外袋を開けると中に4種のお茶が入っている、限定30,000セットのアソートです。

見かけたらぜひ飲み比べを楽しんでみてくださいね。

P.K.G.Tokyo ディレクター:中澤亜衣

NEWS

meiji アグロフォレストリーミルクチョコレート

株式会社明治より、2020年10月6日から全国発売された「meiji アグロフォレストリーミルクチョコレート」。
こちらのパッケージデザインを担当いたしました。

「アグロフォレストリー」という言葉はなかなか聞き慣れないかもしれません。
これは「Agriculture|アグリカルチャー(=農業)」と「Forestry|フォレストリー(=林業)」という二つの単語から成り立つ造語で、その名の通り農業と林業、二つの特性を持っている農法を意味しています。
この特徴から「森をつくる農業」とも呼ばれます。

森林伐採後の荒れた土地を整地し、自然の生態系にならい高木、低木、果樹、樹木を複数種類組み合わせて植樹。
多様な植物を共生させることによって、連作障害を回避し自然へのダメージを軽減。
持続的に長期間の土壌利用が可能となることに加え、高木は日陰を作りカカオの育成を助け、コショウなど他の作物は農場の収入へ繋がります。
自然にとっても人々にとっても良い農法なのです。

木々たちは5年、10年、20年と時間が経つごとに自然の森のような生態系を築いていきます。
パッケージではこの森の成長のストーリーを表現しました。
4種類のパッケージを横につなげることで、さらに森のできていく様子を楽しむことができます。

アグロフォレストリー農法で作られたブラジルトメアスー産のカカオを使用した、アグロフォレストリーミルクチョコレート。
味わいはフルーティーな甘みの中にコクがあります。ミルクチョコレート好きな方に特におすすめしたい商品です。

公式ウェブサイトにて、実際のトメアスーの森の様子がムービーで紹介されています。
こちらもぜひご覧ください。

公式ウェブサイト
https://www.meiji.co.jp/products/brand/agroforestry/

ムービー
https://www.youtube.com/watch?v=RMJeplh0DSo

meiji アグロフォレストリーミルクチョコレート
内容量:45g
参考小売価格:168円(税別)
発売日・地域:2020年10月6日・全国

P.K.G.Tokyo 佐藤光

NEWS

2021 日本パッケージデザイン大賞に入賞・入選いたしました

JPDA主催「2021 日本パッケージデザイン大賞」にて弊社作品4点が入賞・入選いたしました。

家庭用品・一般雑貨・医薬品部門 銀賞受賞
STIIK

ー「カトラリーのような箸」がブランドコンセプトであるSTIIKは、世界各国の料理を取り込む現代日本の食生活にふさわしいカトラリーになろうとしています。通常の箸は一膳2本を単位としますが、STIIKの細長いパッケージから覗いているのは一本のスティック。箸の概念を少しずらしたパッケージデザインによりコンセプトを表しました。

ad. 天野 和俊
pl. ワダ ケンジ
pd. 鷲見 栄児 

アルコール飲料部門 銀賞受賞
UMESHU THE AMBER

ー琥珀色のヴィンテージ梅酒“UMESHU THE AMBER”は、厳選された梅を使用し熟成させた、年代ごとに異なる味わいの3種の梅酒のセットである。ボトルを包む白いラベルは、梅酒の産地の紀州文化の一つである和服の染め型紙の梅文様。白いラベルの繊細な窓から、琥珀色の液体を目でも味わうことができる特別なデザイン。

ad. 天野 和俊
d. 白井 絢奈
prd. 福永紙工株式会社
cl. リカー・イノベーション株式会社


また、現在受賞を記念してUMESHU THE AMBER Limited EdditionがKURAND様より発売中です。是非こちらも合わせてご覧ください。
https://kurand.jp/pages/umeshu-the-amber

食品部門 入選
じっくり、乾燥鍋。いしかり

ー石狩鍋にとってのシズル感とは、鮭であり、北海道である。詰まるところそれは熊であり、土鍋である。アイデアがシンプルで明解であればあるほど、定着が全てである。直筆でなければ描けない線を引くことで生まれるキャラクター性こそがシズル感となる「じっくり、乾燥鍋。いしかり」は「乾燥鍋」ブランドの“始まり”のデザインと言える。

ad.&d. 天野 和俊
d. 佐藤 光
cl. 株式会社ショクラク


アルコール飲料部門 入選
SORACHI 1984

ーSORACHI 1984は、伝説のホップ「ソラチエース」を使用した個性あふれるビールのシリーズ。パッケージ正面にはこのビールの個性であるホップをシンボルとしてイラストで表現。味わいが記号的に蘇る、シンプルでアイコニックなパッケージデザインである。ホップのイラストにはSORACHI ACEの「A(エース)」が隠れている。

ad.&d. 柚山 哲平
cd. 新井 健司
cd. 田中 章生
d. 白井 絢奈
cl. サッポロビール株式会社


たくさんの方々のお力添えあって今回このような賞をいただけたことを誠に感謝しております。
必要とする人に必要なものを橋渡しするためのデザインがパッケージの目的であり、賞をいただくためだけに作っていくわけではありません。しかし賞をいただけることは、店頭に並ぶことや広告を出すこととはまた違ったアプローチにつながると考えています。ただの情報の伝達手段に止まらず、様々な方に共感いただけるパッケージをこれからも作り続けていきたいと思っています。

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