P.K.G. MAGAZINE | パッケージを考える

REPORT

CLAY STUDIO 1st ANNIVERSARY

2018.12.21

富士フィルムデザインセンターCLAYスタジオ開設一周年記念イベントにお邪魔させていただきました。
訪れてまず驚いたのは、オフィスとは思えないような開放的な空間です。
打ちっ放しのコンクリートを生かしたスタイリッシュな壁に、二階まで吹き抜けの高い天井。そして、普段皆さんがオフィスとして使われている広い部屋の中央には、とても大きなデスクが。樹齢1000年の大木から切り出した無垢材で作ったそうです。有機的なテクスチャーと無機質な部屋とのコントラストがとても印象的でした。


会場にはCLAYのタイポグラフィを使ったムービーが随所に。
各所のサインも細部までのこだわりを感じます。


CLAYの形に並んだナッツ。視覚も味覚も楽しめます。


このイベントの企画・構成はCLAYスタジオの若いデザイナーたちが担当され、空間演出や音響など各自の得意分野を生かして作り上げたそうです。それぞれの個性や特技を生かしひとつのものを作り上げることは、会社という組織でデザインをするために必要不可欠なことではないかなと思います。
そしてそれを生み出せる環境がCLAYスタジオなのだなと感じました。

入社間もないデザイナーの方ともお話しさせていただきました。ベテランの方から若手の方まで、皆さんのびのびとお仕事をされており、どなたのお話からも新しいものを作り出そうという意欲を感じとることができました。

地下では本日のメイン、廃品やガラクタを自在に操りメロディを奏でる山口ともさんとFUJIFILM designのマテリアル・インスタレーションを掛け合わせたライブパフォーマンスが開催されました。

見たことのあるようなモノや聞いたことのあるような音。
なんだかわからないモノや聞いたことのない不思議な音。
それらを一つの音楽にまとめあげて、荒廃した世界を表現しています。
次はどんな素材からどんな音がでるのかとワクワクしているうちに、どんどん独自の世界観に引き込まれてしまいました。



天井からは透明なフィルムスクリーン。音に合わせてライブで映像が映し出されます。フィルムは新しく富士フィルムで開発されたもので、光をキャッチし画像を投影できるのに透過もするというもの。たった2ヶ所からのプロジェクションで映像が多層的に表現されるものでした。美しく揺らめき、不思議な空間を作り出しています。

社員の方々が楽しんで制作しているのがビリビリと伝わってくる素敵なイベントでした。
是非また、次回の開催を楽しみにしています。

FUJIFILM Corporation Design Center CLAY Studio
Address / 2-24-2, Nishi-Azabu, Minato-ku, Tokyo, 106-0031, Japan
http://design.fujifilm.com

P.K.G.Tokyo:白井 絢奈


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