P.K.G. MAGAZINE | パッケージを考える

REPORT

カトウヨシオ デザインのココロ茶論

2018.10.29

クリエイティブディレクター・カトウヨシオさんによる講座『カトウヨシオ デザインのココロ茶論』が、2018年5月21日より隔週全6回、表参道のGallery 5610にて開催されました。

カトウさんといえばBOSSやなっちゃんといったサントリーの数々の名商品のパッケージデザインを世に生み出した方。また、平成26年~30年まで日本パッケージデザイン協会(JPDA)の理事長をつとめておられました。
興味深いお話がたくさん伺える!と、全ての回、弊社スタッフで参加させて頂きました。


ちなみにとある回のメモ。この日はブランディングという言葉が定着する前の時代のブランディングのお話です。自動販売機で売られている商品にインパクトが乏しかった時代、コーヒーの商品開発にするに当たって缶コーヒーのヘビーユーザーについてリサーチしてみると、ほとんどがブルーカラーの方たちだったそう。そして、その人たちの相棒となる存在の缶コーヒーを作ろう!と言って出来たのが、大ヒット商品のBOSSなんだそうです。カトウさんのお仕事はターゲットにその商品を「自分のためのもの」と思わせるものばかり。パッケージデザインとは、ターゲットに寄り添って考えていかなければと、あらためて気づかされる機会となりました。

また別の回では、サントリーの成り立ちと縁起との深い関係や、社名の由来などのお話も伺え、毎回カトウさんの幅広い知見を存分に拝聴できる、とても内容の濃い1時間半でした。

最終回である7月21日(土)第6回は、ギャラリーの外庭も解放してのガーデンパーティ!気持ちの良い快晴の中、カトウさんの音頭で乾杯です。

参加者は現役デザイナーや、これからデザイン業界を担う学生のみなさんです。今までの講座で顔を合わせている方々もいらしたので、自己紹介も交えつつゆったりとした交流会が始まりました。

デザイナーあるあるや、デザイナーとしての夢や展望など、皆それぞれの考えを会社の垣根を超えて意見の共有ができました。参加者全体に親密感が生まれ、自分自身もこれからデザイナーとして生きていく上でとても刺激になる場となりました。

カトウさん自身も穏やかな表情で、キャリアや年齢など分け隔てなく真剣に話を聞いて答えてくださいます。他人の立場に立つということが出来る方だからこそ、ヒット商品を生み出せるのだな、と感じました。

カトウさん、ありがとうございました!

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カトウヨシオのデザインのココロ茶論
HP:http://www.deska.jp/past/6090.html

P.K.G.Tokyo:横田 藍


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