P.K.G. MAGAZINE | パッケージを考える

INTERVIEW

ウエノフードテクノ×P.K.G.Tokyo インターナルブランディングについて

2026.03.16

ブランドは“つくって終わり”ではなく、社内で共有され、日々の判断や言葉に少しずつ表れていくことで育っていくものです。一方で実際にブランドを社内へ浸透させていくことは簡単ではなく、多くの企業にとって大きなテーマのひとつです。

株式会社ウエノフードテクノでは、2023 年に新たなミッション・ビジョンを策定しました。ミッションには、「食に日持ちの良さをプラス」「食に安全・安心をもっとプラス」「食にプラスで地球への思いやりをプラス」の3つの「食にプラス+」を掲げ、豊かで新しい社会の実現に貢献する企業を目指しています。一方で、これらの理念をどのように社内へ浸透させていくかに課題を感じていらっしゃいました。
P.K.G.Tokyo は、インターナルブランディングの取り組みをご一緒し、全社員アンケートによる現状把握を行った上で部門長への1on1 コーチングとワークショップを実施。その後、2026 年の分社化10 周年のための周年誌制作に伴走しました。

今回は、インターナルブランディング実施の背景や進める中で感じたことについて、株式会社ウエノフードテクノの松尾様と山口様にお話を伺いました。



「型にはめる提案」ではなく、会社に寄り添う姿勢


P.K.G.Tokyo:初めてご相談いただいた時、いろいろな会社をご検討されたと思います。
その中で、どんなきっかけや流れがあったのか振り返って教えていただけますか。

山口様:弊社では2023年にミッションとビジョンを制作しました。その後、ホームページのリニューアルやパンフレットの刷新などは進めていたのですが、社内には浸透していない感覚がありました。おそらく社員全員が「ミッションやビジョンってあったっけ?」という状態だったと思います。
社外に向けた発信というより、まず社内へのブランディングを進めていきたいと思っていました。そこでインターナルブランディングの取り組みを支援いただける先を複数社検討し、その中でご縁があって御社にお願いしたのがきっかけです。

P.K.G.Tokyo:複数社検討された中で、弊社に決めていただいた理由はどんな点だったのでしょうか。

山口様:ブランディングに取り組むのが初めてだったので、3社とも取引のない状態からスタートしました。

松尾様:まず、インナーブランディングの経験がある会社であることは必須条件でした。その上で3社それぞれ面談させていただいたのですが、皆さん魅力はありました。
ただ、中澤さんとお話しした時に、弊社のやりたいことに寄り添って提案してくださっていると感じたんです。
他社さんは「こういう流れでこう進めるといいですよ」という、ある程度型にはまった提案という印象でした。
一方で御社は「こういう形だったらウエノさんとしてはどうですか?」というように、こちらを理解しようとしてくれている姿勢がすごく印象に残りました。

山口様:他社さんは「これをやるべきです」という提案でしたが、御社はまず「弊社がどうしたいのか」をしっかり聞いてくれた。伴走していただけそうだと感じたのが大きかったです。

デザイン会社の印象から、ブランディングパートナーへ


P.K.G.Tokyo:最初にP.K.G.Tokyoを知った時はどんな印象でしたか。

山口様:最初にご連絡をいただいた時は、デザインを主にされている会社なのかなと思いました。
ただ、最初のご挨拶で会社の紹介をしていただいた際に、Identity Tokyoというブランディングに特化した取り組みもされていることを知り、安心感がありました。

P.K.G.Tokyo:実際にご一緒する中で、印象が変わった点はありましたか。

山口様:今お願いしている周年誌の制作ですね。
今回の提案はデザイン面でも新しく、とても良かったです。周年誌制作は若いメンバー中心でチームを作って進めているのですが、満場一致で「御社がいいよね」という話になりました。「この形で進められたら楽しそうだよね」と。

P.K.G.Tokyo:どんなところが良かったと感じられましたか。

山口様:本当にざっくりしたイメージしかお伝えしていなかったのに、予想を上回る形で提案が返ってきました。
また、今回コンペ費用の話もありましたが、弊社としては元々想定していなかったものです。ただ、こちらがお願いした以上のプラスアルファの提案までしていただいて、本当にありがたかったです。

松尾様:今思うと、こちらがそういう進め方に慣れていなかったんですよね。
でも、やっぱりコンペ費用は必要だよね、という話になりました。

「人の良さ」が仕事の進めやすさにつながっている


P.K.G.Tokyo:これまでのワークショップや周年誌制作の中で、助かった点や仕事がしやすかった点はありますか。

山口様:やり取りをさせていただく中で、ご担当いただいている皆さんのお人柄がとても良いと感じました。

松尾様:すごく爽やかさがあります。初回のご挨拶からずっと変わらないですね。

山口様:会社の雰囲気としてそういうものがあるんじゃないでしょうか。だから話しやすいのかもしれません。

依頼してよかったと感じた瞬間


P.K.G.Tokyo:プロジェクトが進む中で「頼んでよかった」と感じた瞬間はありましたか。

山口様:ワークショップの最後にアンケートを取っていただいたのですが、最初に実施したアンケートと比べて、部門長の意識が変わっているのが分かりました。点数も上がっていて、「ミッション・ビジョンを意識していかないといけない」と感じていただけたのかなと思います。
また、ワークショップの内容も、LEGOを使うなど私たちでは思いつかないものでした。
1on1の最初のグラフや、ワードを5つ選ぶワークなども初めて見たので、御社にお願いしてよかったと思いました。
また「こうしていきましょう」と決定事項で終わるのではなく、「こういうのはどうですか」と少しずつ提案してくださるところがよかったです。弊社のペースに合わせて進めていただいていると感じました。

松尾様:本当にこちらのところまで降りてきていただいている感覚があります。歩調を合わせていただいている安心感がありました。
部門長とのミーティングにも時間を割いていただいたのも大きかったです。

山口様:ワークショップ1回ではなく、事前に3回コーチングを挟んでいただいたのは大きかったですね。

P.K.G.Tokyoを一言で表すとしたらどんな会社?


山口様:一言で言うなら「自然」です。
会社の雰囲気が自然体で、それをこちらにも出していただけるので、こちらも自然体で話すことができます。ボタニカルな会社、というイメージですね。

松尾様:ボタニカル。実は最初に僕が言ったんですよ(笑)。
ビジネスの関係だと普通は少し緊張するものですが、そういうものを超えて肩肘張らずに付き合える会社という印象があります。

山口様:ブランディングに取り組み始めたのが去年からなので、インナーブランディングも一度で終わるものではなく、継続的に取り組む必要があると思っています。まだ具体的な方法は決まっていませんが、今後もご相談できたらと思っています。

ご相談当初から一貫して感じていたのは、社内にきちんと届く形で理念を根づかせたい、という真摯な思いでした。P.K.G.Tokyoは、完成された正解を一方的に提示するのではなく、その会社に合った歩幅で考え、試し、整えていく伴走型の支援を大切にしています。


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